■帯締めの手入れ

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帯締めを何回も使用すると、房の部分が広がってきます。房の部分に蒸気を当てます(この時火傷に注意して下さい)。そして、軽く房の部分を握って整えます。この作業を3~4回 繰り返すと、房がまとまります。
                     

 

■虫干しについて

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●化繊の着物、今は着れない古い着物、コート、長襦袢はタトウ紙を開いて、風に当てるだけでも十分です。

●絹の着物は色ヤケしやすい為、直射日光に当てないで下さい。

●湿度が低い、晴れた日の午前中からお昼過ぎ3~4時間干します。晴天が続く日に行ないます。お勧めは、空気の乾燥している1・2月です。

●タトウ紙が黄ばんできたら、新しいタトウ紙と取替のサインです。           

●柄確認用の窓が付いているタトウ紙に入れて長期間保管すると、窓の部分だけ着物が色ヤケするケースがあります。                                         

 

 

■乾燥剤・防虫剤について

せっかく入れた乾燥剤、防虫剤等も正しく使用しないと逆効果となりかねません。乾燥剤は、特に問題ありませんが、防虫剤は注意が必要です

●乾燥剤はシリカゲルというタイプがお勧めです。着物の近くに、液状の除湿剤は置かないで下さい。こぼれてシミの原因となります。

●防虫剤には、樟脳(しょうのう)、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、エムペントリンなどの種類があります。久しぶりに着物を拡げた時「つーん」と樟脳のニオイがする事があります。入れすぎには気を付けて下さい。絹はウールに比べ、虫の被害は少ないです。
絹の着物とウールの着物は、出来れば同じ箪笥ではなく、分けて保管する事をお勧めします   

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●色箔、金銀箔が解けて、重なっていた部分に写ってしまうケースをよく見ます(柄の打ち合い)。特に高級な留袖、振袖、訪問着等にみられます。

●種類の違う防虫剤を混合して長期保管すると、柄の金糸目、プラスチック製のボタンが溶ける事があります。同じ種類の防虫剤をタトウ紙の上に1~2個使用して下さい。

 

 

 

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●乾燥剤は、半年に1回は交換して下さい。 

●お風呂場、台所の近く等、湿気の多い場所での保管は避けて下さい。          

●地域により保管状況は変わってきます。海沿い、川沿いにお住まいの方は、早目に乾燥剤を交換して下さい。尚、湿気が多い地域にお住まいの方は、着物にガード加工を施しておくと 良いでしょう。